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Haque, M. E.*; 吉井 文男; 幕内 恵三
Macromolecular Reports, A32(Suppl.3), p.249 - 254, 1995/00
放射線加硫天然ゴムラテックスフィルムの粘着性をなくすために、種々の検討を行った。その結果、水道水中に漬けるとハイドロゲルやタルクを塗布した市販のゴム手袋と同じように粘着性がなくなった。水道水による処理は、80Cのような温度が高い方が短時間(10分)で粘着性をなくすことができる。粘着性がなくなるのは、水道水中の炭酸カルシウムがゴム表面に沈着することによる。粘着性をなくすのに必要な炭酸カルシウム濃度は、100mg/lである。沈着した炭酸カルシウムは極めて安定で、蒸留中で70C、30分の加温まで全く脱離がみられなかった。
吉井 文男; S.Kulatunge*; 幕内 恵三
Angewandte Makromolekulare Chemie, 205(3537), p.107 - 115, 1993/00
被引用回数:9 パーセンタイル:43.82(Polymer Science)放射線加硫天然ゴムラテックスから調製したフィルムの耐老化性を改善するために酸化防止剤の選択を行った。酸化防止剤としては14種類を用い、次の方法により選んだ。放射線加硫ラテックスフィルムで約97%のゲルのある試料を酸化防止剤の共存下で酸素をバブリングし、酸化劣化によるゲルの減少量を測定した。ゲルの減少量が少ないほど酸化防止効果があると言える。その結果、Nonflex TNPとAntage DAHがゲルの低下が最も少なかった。したがって、この酸化防止剤を放射線加硫ラテックスに添加し、フィルムの耐老劣化性を調べた結果、100C、20時間の老化では強度の低下がなく加硫ラテックスフィルムの酸化防止剤として有効であることが分った。また、酸素バブリング法による溶媒抽出は、最適な酸化防止剤を選ぶのに有益な方法であることが分った。